前回のテーパリング
リーマンショックの影響で行われていた3回の量的緩和に対して行われた2014年1月から10月の金融引締策です。
2013年5月に突如としてFRBのバーナンキ議長がテーパリング発言を行い市場が混乱しました。
この混乱を「テーパータントラム」と言います。
ミルシルズでは今年中にも開始される可能性のあるテーパリングの前に前回のテーパリング時の個別銘柄の動きを追ってみようと思います。
今回は武田薬品工業(4502)です。
武田薬品工業(4502)の2013年-2014年 テーパリング期間の動き
当時の武田薬品工業(4502)ですが、5/9に業績の下方修正、そして5月22日23日のバーナンキ発言の影響で高値5,520円を付けていた株価は6/12には4,180円台まで下落しました。
下方修正とバーナンキショックが被ったのですが約25%の大幅下落で済んでいます。
その後テーパリングを織り込みながら株価も回復、テーパリング開始の2014年1月の株価は4,800円台でした。
テーパリング開始時にはマーケット全体の落ち込みに連動し、下落しました。
それでも安値は4,400円台だったので、下押し圧力はそれほどでもありませんでした。
そしてテーパリング終了時には4,800円台に戻っており、テーパリング自体の影響は殆どなかったと言えます。
今回のテーパリングで武田薬品工業(4502)はどうなる?
今後行われるテーパリングで武田薬品工業(4502)の株価はどのような影響を受けるかですが、基本的には前回同様下落場面があると思います。
そして前回同様下落幅は大きくならないと思われます。
狙うとしたら、テーパリング開始時の押し目を拾い、終了時に利確する手法でしょうか。
今回のテーパリングもさほど武田薬品工業(4502)の株価には影響が出ないのではないかと思います。
下押しするような事があっても、テーパリング後期または終了時には殆ど戻しているか、高値を取っているような動きが想定出来ます。
テーパリングよりワクチン関連での事故などのほうを恐れていたほうがいいと思います。