今更聞けない経済用語【テーパリング】解説します。テーパリングの影響 株や為替はどうなる?お答えします

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【テーパリング】とは?

テーパリングとは日本銀行など各国の中央銀行が実施してきた量的金融緩和政策を数ヶ月間から1年間かけて段階的に縮小させていくことです。

量的金融緩和では中央銀行が金融機関から国債や金融資産を大量に買い入れることで、金融機関の中央銀行当座預金を増加させます。これにより銀行の融資の積極化などを促します

テーパリングではこれらの買い入れを段階的に減らしていくことになります。

極端な表現をするのであれば量的規制緩和では水道からお金がじゃぶじゃぶと出ていて、テーパリングではその量を少しずつ絞っていく感じですかね。
水道からバケツ1杯にお金が溜められていたものが、コップ1杯程度まで減るといえば分かりやすいかもしれません。

テーパリングの影響は?

この画像は2013年から2014年の日経平均のチャートです。
2013年5月当時のFRBのベン・バーナンキ議長が突如としてテーパリング関連の発言を行い市場がパニックを起こしました。
このパニックを「テーパータントラム」と言います。バーナンキショックとも言われていましたね。

しかし、この大きなショックもテーパリング開始まで期間があったことから徐々に織り込まれていき、テーパリング開始時に高値ベースでは上値を抜いて回復しています。

2014年1月のテーパリング開始により一旦株価は下落したものの、テーパリング終了時には高値を奪回しています。

こちらは日本代表する大企業トヨタ自動車の株式チャートです。
やはりバーナンキ発言から大きな下落があり、テーパリング開始までにはほぼほぼ戻り、テーパリング開始後下落するも終了時には高値を奪還しています。

なぜ、トヨタのチャートを使ったか?お前何が言いたいの?って思った方は大体想像出来ているのではないでしょうか?次はテーパリングと為替の相関関係です。

テーパリング=ドル高の法則

テーパリング終了後には利上げがセットになります。いわばテーパリングという定食にはドル高というおかずが付いているのです!
先程トヨタ自動車のチャートをご紹介しましたが、テーパリング終了後ズドンと株価が上昇しています。
ドル円でドル高となり非常に大規模な円安相場になったのがその理由です。
アベノミクスのおかげで株価が上がったという方が居ますが違いますので念の為。

今回のテーパリング開始時期は?

FOMCでの発言に注目ですね。
次回のFOMCは11月2日~3日、その次は12月14日~15日となっています。
年内開始との観測もありますが、12月には米国の債務上限問題などが控えているので年明けの可能性もありますね。
11月のFOMCで方向性が分かるのではと思っています。


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