前回のテーパリング
リーマンショックの影響で行われていた3回の量的緩和に対して行われた2014年1月から10月の金融引締策です。
2013年5月に突如としてFRBのバーナンキ議長がテーパリング発言を行い市場が混乱しました。
この混乱を「テーパータントラム」と言います。
ミルシルズでは今年中にも開始される可能性のあるテーパリングの前に前回のテーパリング時の個別銘柄の動きを追ってみようと思います。
今回はソニーグループ(6758)です。
国内時価総額トップグループ、為替などの影響を受けやすいソニーグループ(6758)の2013年から2014年を振り返ってみようと思います。
ソニーグループ(6758)の2013年-2014年 テーパリング期間の動き
5月のFRBバーナンキ議長の発言による影響でソニーグループ(6758)の株価は短期間で2413円(取引中高値)から1810円(取引中安値)へ大幅下落しました。約25%の下落でした。
2013年のソニーグループは赤字脱却への道を歩んでおり、資産売却でかろうじて黒字となっていました。2013年3月期通期(2012年4月~2013年3月)
テーパリング発言後、11月5日に1623円という安値を記録しています。
エレクトロニクス事業の業績悪化が前々から報道されていたりした結果でした。
実際に通期見通しの下方修正を行っていました。
不安定な状況でテーパリング期間に突入、2013年の終値1826円から2月4日には1514円まで下落します。
2014年3月期通期の当期純利益が赤字となっている可能性が指摘されていた時期です。
その後2014年3月期通期の減益も吸収しながらテーパリング後期の円安期待などもあり、値を戻していきました。
2014年9月17日には2015年3月期決算見通しを下方修正株価は下落
しかしテーパリング後期の利上げ・ドル高観測で円安がどんどん加速していきます。
急激な円安は日経にも実りを与えソニーの株価も回復していきました。
今回のテーパリングでソニーグループはどうなる?
今後行われるテーパリングでソニーグループの株価はどのような影響を受けるかですが、基本的には下落場面があると思います。
そして今回もテーパリング後期には為替は円安に振れると思うので株価は上昇すると思われます。
狙いとしてはテーパリング中期までに安値で仕込み、円安効果の出るテーパリング終了後に利確する手法でしょうかね。