債務上限の引き上げが承認されなければ米国はデフォルト
国債で借金出来る上限についてこれまで米国は超党派で引き上げ続けてきました。
しかし今回は共和党が引き上げについて強固に反対しているようです。
米国はこれまで自転車操業でどうにかやりくりしてきましたが、今回も上限を引き上げて回避する予定だったのかもしれません。しかし今回は反対する勢力が多く難しい問題になっているようです。
どちらにしてもいずれ米国はデフォルトになりますが、それがいきなり来月10月にやってくる可能性が出てきました。
最短で2021年10月中
イエレン氏、債務上限巡り議会にあらためて要請-「大惨事」回避を
上記の記事はブルームバーグが報じたものです。
イエレン米財務長官は議会に対して、連邦債務上限を引き上げるか適用を一時停止するよう呼びかけたとの事です。
イエレン米財務長官は共和党のマコネル米上院院内総務にも呼びかけを行ったようですが、マコネル氏は要請を拒否したそうです。
ただの民主党と共和党の政争という声も聞かれますが、タイミングが悪いと本当にデフォルトになる可能性があります。
マコネル氏は「与党である民主党は単独で無謀で無計画な税制と支出拡大を行っている」と批判しており、両党の同意にはバイデン大統領が掲げる政策の大部分を転換する必要があるようです。
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政府資金はこのまま両党平行線のままでいくと来月2021年10月に米国の政府資金が尽きデフォルトとなるようです。
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米国がデフォルトに陥った場合の影響
米国がデフォルトに陥った場合の影響ですが、
①これまでにない規模の歴史的金融危機が世界を襲う
②米国に投資していた個人や企業が財産を失う
③個人消費がこれまでになく落ち込む事で企業が成長する下地が無くなる
④国力低下が継続する
米国の新興市場や未上場の企業は成長が鈍化、最悪悪化しその結果資金繰りも悪化し廃業が増えるなんて事も多いにあるようです。
アメリカの議会の状況に耳を傾けておく必要がしばらく続きそうですね。
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