米国株の特有のルール
1. パターンデイトレーダー(PDT)ルール
概要: 米国株式市場では、5営業日以内に4回以上のデイトレード(同一銘柄の売買を1日内に行う取引)を行うと、「パターンデイトレーダー」として扱われます。この場合、最低でも25,000ドルの証拠金を維持する必要があります。これにより、過度なリスクを避けるための保険として機能しています。
例: 例えば、Aさんが1週間の間に4回以上デイトレードを行うと、PDTルールが適用されます。もしAさんの口座残高が25,000ドル未満であれば、取引が制限されることになります。
2. ストップ高・ストップ安の不在
概要: 日本の株式市場では、1日の値動きに制限(ストップ高・ストップ安)が設けられていますが、米国株式市場にはこのような制限がありません。これにより、株価は急激に変動する可能性があります。
例: 例えば、ある米国企業の株価が急騰した場合、日本では一定の範囲内でしか値動きができませんが、米国では制限がないため、株価が大幅に上昇または下落することがあります。
3. ティッカーシンボルの違い
概要: 日本の株式市場では、銘柄は数字で表示されますが、米国株式市場ではアルファベットのティッカーシンボルが使用されます。ティッカーシンボルは各銘柄の「名前」のようなもので、取引所ごとに異なる場合もあります。
例: 日本のトヨタ自動車の銘柄コードは「7203」ですが、米国のマクドナルドのティッカーシンボルは「MCD」となります。
日本の証券会社での米国株信用取引とPDTルール
注意点: 日本の証券会社で米国株の信用取引を行う場合も、パターンデイトレーダー(PDT)ルールは適用されます。頻繁にデイトレードを行うと、証拠金要件に注意が必要です。証拠金が不足すると、取引が制限されることがありますので、計画的な取引が求められます。
このように、米国株には日本の株式市場とは異なるルールが存在します。これらのルールを理解することで、より効果的な投資判断ができるようになります。