知ってると得する?米国リセッション時の日経平均

米国リセッション時の日経平均株価の動き

米国リセッション時の日経平均株価の動きと背景

以下は、1965年以降の米国リセッション時における日経平均株価の動きと、その背景にある状況を投資初心者でも理解しやすく、かつ経済学の視点から説明したものです。

1973-1975年(第一次オイルショック)

最安値: 約4,335円(1974年10月)
最高値: 約5,600円(1973年1月)

状況: 世界的な石油供給の混乱が経済に大きな打撃を与えた第一次オイルショック。この時期、日本経済も例外ではなく、エネルギーコストの急上昇に伴い、企業の利益が圧迫されました。その結果、投資家の信頼が低下し、株価は大幅に下落しました。ただし、ショックの初期段階では楽観的な見方もあり、株価は一時的に高値をつけていました。

1980-1982年(第二次オイルショック)

最安値: 約6,500円(1982年3月)
最高値: 約7,600円(1980年2月)

状況: 第二次オイルショックと米国の高金利政策が世界経済に深刻な影響を与えた時期です。高金利政策は、資金調達コストを押し上げ、企業活動を抑制しました。このような状況下で、日本の株式市場も不安定となり、株価は上下に揺れました。特に1982年にかけて、経済の停滞感が強まり、株価は一時的に低迷しました。

1990-1991年(バブル崩壊と湾岸戦争)

最安値: 約20,000円(1990年10月)
最高値: 約38,915円(1989年12月)

状況: 1980年代後半、日本のバブル経済は驚異的な成長を遂げ、株価は史上最高値を記録しました。しかし、バブル崩壊後、急激な経済の収縮が始まりました。その中で、湾岸戦争という地政学的リスクも加わり、投資家心理はさらに悪化。株価は急落し、経済全体に深刻な影響を及ぼしました。

2007-2009年(リーマンショック)

最安値: 約6,994円(2008年10月)
最高値: 約18,300円(2007年7月)

状況: 世界的な金融危機を引き起こしたリーマン・ブラザーズの破綻。この出来事は、金融システム全体への信頼を揺るがし、世界中で株式市場が急落しました。日本の株式市場も例外ではなく、特に2008年にかけて株価は大幅に下落しました。この時期、金融市場の混乱が企業の経済活動に大きな影響を与えました。

2020年(コロナショック)

最安値: 約16,552円(2020年3月)
最高値: 約24,000円(2020年1月)

状況: 新型コロナウイルスのパンデミックが世界中で猛威を振るい、経済活動が一時停止。日本でも緊急事態宣言が発令され、企業活動が停滞する中、株価は急激に下落しました。ただし、その後の大規模な金融緩和策と財政支援により、経済は徐々に回復し、株価も急速に持ち直しました。

これらの事例から、米国の景気後退が日本経済と株式市場にどのような影響を与えるのかが明確になります。歴史的に見ても、世界的な経済危機の際には、日本の株式市場も大きく揺れ動くことが多いです。それぞれのリセッションは異なる背景と要因を持ちながらも、いずれも株式市場に強い影響を与えており、投資家はその影響を慎重に見極める必要があります。

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