トカラ列島近海の群発地震で鬼界カルデラが注目されていますね。
多くの犠牲者が発生したり、地球規模の環境変化が起こる可能性が高い破局噴火が発生する可能性のある火山が日本には硫黄島・阿蘇山・鬼界カルデラと3つもあり、それらがいつ起こっても不思議ではないというのですから恐ろしいですね。
硫黄島(小笠原)について
硫黄島(小笠原)は北東-南西方向8.5km、幅4.5kmの島です。
直径40km、比高2000mという巨大な海底火山の山頂部が島として海上に島として出ているとされています。
直径10kmのカルデラを埋積して現在の形となっています。
【西之島について】
硫黄島と同様に小笠原諸島の火山島である西之島も危険な火山島です。
直径30km 海底からの標高は4000mという巨大な火山島です。
【小笠原諸島の火山島の破局噴火が発生した場合】
硫黄島や西之島などが破局噴火をした場合は、大津波の発生が懸念されています。
その高さは25m以上とされています。
東日本大震災の際に東北を襲った大津波が21mと言われていますから物凄い規模です。
その大津波が日本沿岸を襲う事になると専門家が想定しています。(英国・マンチェスター大学のアルバート・ザイルストラ教授(地球物理学))
25mの津波となってしまうと現在対策されている防波堤の大半は破られてしまい大きな犠牲が出る可能性が大きいです。
浜岡原発の防潮堤は22mでしたっけ? 余裕で足りないですね。
浜岡原発は浸水した際の対応もされているので、福島のようになる可能性は非常に低いですが、安心は出来ないですよね。
薩摩硫黄島(鹿児島)について
鬼界カルデラの外輪山でもある薩摩硫黄島、7300年前に南九州の縄文人を皆殺しにした鬼界カルデラの破局噴火が有名です。
現在、鬼界カルデラはカルデラ内に東西22km、南北19kmというとんでもない大きさの溶岩ドームが形成されており、今現在この時間も成長を続けているという事実があります。
鬼界カルデラの破局噴火は平均で6700年に1回という間隔で起こっており、7300年が経過しているこの現状はとても危険な状況とも言えるのです。
第5回 カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?(NHK)
いつ起こってもおかしくない状況
である事は間違いないようです。
【薩摩硫黄島を含む鬼界カルデラが破局噴火した場合】
発生する火砕流の規模にも寄りますが、南九州の方々は火砕流でほぼ即死します。
そして前回の破局噴火では福島県まで火山灰が飛んだとされています。
同様の規模の火山灰が降り積もるとしたら、東京・名古屋・大阪などの大都市圏のインフラが壊滅することで、日本の人口の8割が飢餓に陥ると見られます。
海外に脱出しようにも飛行機は飛べませんし、船で逃げようにも繰り返し発生する地震で起こる津波で船は沈没する可能性が高いです。津波に襲われなくても各種計器が使えない可能性もあり脱出も容易ではないはずです。
インターネットは使えず、電気やガスも使えず、水も出ない。そんな地獄のような状態に日本人の殆どが陥る可能性が高いです。
7300年という長き時間の間、誰も経験していない事が起こるわけで正に想像を絶する事態となるのでしょう。
経験がないのでいつまで続くかも分からない恐怖と戦わねばならない事になります。
【生き残る為に】
生き残るためにはまずは食料と水の確保です。
自衛隊などの災害派遣の活動も大量の火山灰の中では難航するはずで、炊き出しなどが安定するまで1ヶ月近くかかる可能性があります。
なので、生き残るために必要な目安として
水30日分
食料30日分
を目安に備蓄する事をおすすめします。
【必要な水分量】
1日に必要な水分量って知ってますか?お答えします
でも記事にしておりますが、20歳で体重60kgであれば1日2.4Lは必要です。
【トイレの問題も深刻】
水道が止まってしまうのでトイレの問題が深刻化します。
公衆トイレも水が流せないので衛生面でリスクがあるので使えません。
そこで簡易トイレの出番です。
目隠し用テントと併用することで野外でも安心して使用できます。
トンガの大規模噴火と同等かそれ以上が起きる可能性が高い
阿蘇カルデラ・阿寒カルデラ・阿多カルデラ・箱根カルデラ・支笏カルデラ・屈斜路カルデラ・摩周カルデラ・十和田カルデラとカルデラだけでも8箇所もあります。
そして浅間山や桜島もVEI6以上の爆発を伴う噴火をする可能性があります。
遠く離れたトンガで大騒ぎなのに日本で起こった日には・・・ って感じですね。