ワクチンの種類と対ウイルス・病原体メカニズム
世の中にはコロナワクチン以外にも多くのワクチンがあり、現在実用化されているものは大きく分類して6つとなります。
生ワクチン
病原体であるウイルスや細菌などを弱毒化し病原体が「生きたまま」投与するもの
【リスク】
接種が原因で感染するリスクがある
【生ワクチンで有名なもの】
BCG
麻疹・風疹混合 (MR)
ロタウイルス
水痘
風疹
流行性耳下腺炎(おたふく)
帯状発疹
不活性化ワクチン
病原体を「殺した」状態で投与するもの
【不活性化ワクチンで有名なもの】
百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ混合 (DPT-IPV)
百日咳・ジフテリア・破傷風混合 (DPT)
インフルエンザ菌b型 (Hib)
B型肝炎
インフルエンザ
ヒトパピローマウイルス (HPV):2価およびに4価
日本脳炎
【リスク】
免疫の維持・継続時間が短い以外は特になし
【新型コロナワクチン】
KMバイオロジクス製コロナワクチン
組み換え蛋白ワクチン
病原体の一部を組み換え技術を使い投与するもの
【組み換え蛋白ワクチンで有名なもの】
帯状発疹
B型肝炎
破傷風
百日咳
【リスク】
特になし
【新型コロナワクチン】
塩野義製薬製コロナワクチン
ノババックス製コロナワクチン
ウイルスベクターワクチン
病原体の設計図を別の運び屋であるウイルス(ベクター)に乗せ換え投与する
【リスク】
ベクターウイルスに感染する可能性・副反応の可能性
過剰に抗原が生成される可能性
【新型コロナワクチン】
アストラゼネカ製コロナワクチン
ジョンソン&ジョンソン製コロナワクチン
DNAワクチン
病原体の設計図の一部をDNAに乗せて接種する
【リスク】
投与したDNAが体内に残る
過剰に抗原が生成される可能性
【新型コロナワクチン】
アンジェス・阪大・タカラバイオ製コロナワクチン
mRNAワクチン
病原体の設計図の一部をmRNAに乗せて接種する
【リスク】
過剰に抗原が生成される可能性
【新型コロナワクチン】
ファイザー製コロナワクチン
モデルナ製コロナワクチン
第一三共・東大医科研製コロナワクチン
国産ワクチン治験について
10月より国産ワクチン開発各社の臨床試験が本格化しています。
治験参加については以下の記事にてご案内しています。