ゲムシタビンとは?
ゲムシタビンはイーライリリー・アンド・カンパニーが開発したもので、商品名ジェムザール(Gemzar)で販売されています。
投与は点滴
注意事項:週2回以上の点滴または60分以上の点滴で副作用が増強
腫瘍細胞を自殺に追い込む【抗がん剤】です。
ジェムザール(Gemzar) =ゲムシタビンの効能
非小細胞肺がん
膵臓がん
胆道がん
膀胱がん
乳がん
高須先生は膀胱がんもあったようなので選択出来たのでしょうね。
ジェムザール(Gemzar) =ゲムシタビンの副作用
食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢などの消化器症状、発熱、疲労感、呼吸困難、発疹、脱毛 などの自覚できる副作用
白血球減少・赤血球減少・血小板減などの骨髄抑制の副作用
肝機能低下や腎機能低下
【重大な副作用】
間質性肺炎:全体の1.4%ほどの確率で出ています。投与後風邪のような症状が出たら注意です。
心筋梗塞:0.3%程度の頻度 胸の痛みや不快感が現れたら注意!すぐに医者に相談を。
うっ血性心不全:投与後むくみなどが出たら注意!
気管支痙攣や腎不全など
上記のように抗がん剤では優しい部類と言われているジェムザールであっても多くの副作用の問題があります。
ジェムザール(Gemzar) =ゲムシタビン療法の医療費
1週間に1回、病院で1000mgを30分の時間をかけて点滴するのを3週間連続し、4週目は休薬。これが1コース
健康保険が適用出来るので1コースは大体5万円前後となります。
高須先生のようにがんそのものに薬剤をかけるという治療は現在一般的には行われていません。
今後に期待ですね。
なお、ジェムザール1本(1g)の薬価は2万9836円となっております。
高須先生も膀胱内直接注入の保険適用化を願われています。
ミルシルも賛同者が増えることを願っています。
高額療養費制度の活用を
1コース5万円ともなると他の医療費も合わせて月10万円を超える可能性があるので、高額療養費制度はぜひとも活用したいところですね。
医療費の還付は3ヶ月後になるので、3ヶ月分はまず用意しておく必要があります。
抗がん剤の高騰は社会問題になりつつあります。
アービタックス(一般名 セツキシマブ)やベクティビックス(一般名 パニツムマブ)を使った抗癌剤治療は月に60-80万円かかります。還付されるので全額必要なわけではないですが、病院の窓口ではこの額を支払わなければいけません。
医療制度改革を声高に宣言する政治家は多いですが、このような高額医療についてはまだまだ制度が追いついていない状況となっています。
高額療養費制度