FOMC(連邦公開市場委員会)後のドル円の動き
FOMC(連邦公開市場委員会)の発表後、ドル円が大きく動いた事例はいくつかあります。以下に、その代表的な例と背景をまとめました。
1. 1987年10月 – ブラックマンデー後の対応
ブラックマンデーと呼ばれる世界的な株式市場の大暴落が起こった直後、FOMCは緊急会合を開き、金利を引き下げる決定をしました。この政策発表後、ドル円は急激に円高に動きました。背景には、FRB(米国連邦準備制度理事会)の迅速な対応が市場に安心感を与え、リスク回避のために円が買われたことがあります。
2. 2008年12月 – リーマンショック後のゼロ金利政策
リーマンショックという世界的な金融危機の最中、FOMCはゼロ金利政策を導入しました。この発表により、ドル円は大きく円高に動きました。当時は金融市場が混乱し、リスク回避の動きが強まったため、安全資産とされる円が買われたのです。
3. 2013年6月 – バーナンキショック
当時のFRB議長ベン・バーナンキが量的緩和の縮小を示唆したことにより、市場に大きな影響が出ました。この発表後、ドル円は急激に円安に動きました。これは、米国経済の回復が期待され、ドルが買われた結果です。
4. 2020年3月 – コロナショックによる緊急利下げ
新型コロナウイルスのパンデミックが世界中に広がり、FOMCは緊急的に利下げを実施しました。この発表後、ドル円は大きく円高に動きました。背景には、パンデミックによる世界的な不確実性が高まり、リスク回避のために円が選ばれたことがあります。
FOMC発表後のドル円為替レートランキング
FOMC(米連邦公開市場委員会)の発表後、ドルと円の動きが大きく変わることがあります。ここでは、最近のFOMC発表後にドル円の為替レートが大きく動いた日をランキング形式で紹介します。初心者でも分かりやすく解説しています。
1. 2024年6月13日
高値: 157.35円
安値: 155.71円
理由: FOMCが金利を変えなかったものの、インフレが下がる見込みが発表されたため、ドルが売られ円高に。
2. 2024年2月8日
高値: 146.00円
安値: 144.30円
理由: パウエル議長が利下げの可能性が低いと発言し、ドルが買われ円安に。
3. 2023年12月13日
高値: 145.99円
安値: 142.64円
理由: FOMCが翌年の利下げを示唆し、ドルが売られ円高に。
4. 2023年9月20日
高値: 148.00円
安値: 145.50円
理由: FOMCが金利を据え置いたことから、インフレ懸念が和らぎ、ドルが売られました。
5. 2023年6月14日
高値: 140.80円
安値: 138.50円
理由: FOMCが予想外の利上げを発表し、ドルが急騰しました。
6. 2023年3月22日
高値: 132.50円
安値: 130.00円
理由: FOMCが利上げを決定し、ドルが一時的に上昇しました。
7. 2022年12月14日
高値: 137.00円
安値: 134.50円
理由: FOMCが利上げを発表し、ドルが強含みました。
8. 2022年9月21日
高値: 144.00円
安値: 141.50円
理由: FOMCが利上げを決定し、ドルが上昇しました。
9. 2022年6月15日
高値: 135.50円
安値: 133.00円
理由: FOMCが予想通りの利上げを行い、ドルが堅調に推移しました。
10. 2022年3月16日
高値: 118.50円
安値: 116.00円
理由: FOMCが利上げを発表し、ドルが上昇しました。
これらの事例から、FOMCの政策決定やFRB議長の発言がドルと円の為替レートに大きな影響を与えることがわかります。特に、金利が上がったり下がったりする予想が変わると、ドル円の動きが激しくなる傾向があります。投資家はFOMCの発表を注視し、為替市場の変動に備えることが重要です。