知ってると役にたつ!米国リセッション時のドル円の傾向

アメリカのリセッション時におけるドル円の動き

アメリカのリセッション時におけるドル円の動き

アメリカの経済が悪くなったとき(リセッション時)に、ドルと円の関係がどのように変わったか、いくつかの例を使ってわかりやすく説明します。

1. 2008年のリーマンショック

2008年に起きたリーマンショックは、世界中で大きな金融危機を引き起こしました。この時、ドルと円の関係では円の価値が上がりました(円高)。これは、多くの投資家がリスクを避けるために、安全だと考えられている円を買ったためです。リーマンショック前の2007年末には、1ドルが約114円だったのが、2008年末には1ドルが約90円まで下がりました。

2. 2001年のITバブル崩壊

2001年のITバブル崩壊のときも、ドルに対して円の価値が上がりました。アメリカの経済が悪化し、投資家がまた安全な円を買ったからです。この時は、1ドルが約120円だったのが、約115円にまで下がりました。

3. 1990年のバブル崩壊

1990年のバブル崩壊でも、ドルに対して円の価値が上がりました。アメリカの経済がリセッションになり、投資家が安全な円を選んだためです。この時は、1ドルが約150円から約130円にまで下がりました。

4. 2020年のコロナショック

2020年のコロナショックでは、一時的にドルに対して円の価値が上がりましたが、その後はドルの価値が上がりました(ドル高)。これは、アメリカ政府が大きな経済対策を行い、ドルが必要とされたからです。このとき、1ドルは約112円から約102円まで下がった後、約110円まで戻りました。

まとめ

アメリカの経済が悪くなると、一般的にドルに対して円の価値が上がる(円高になる)ことが多いです。これは、投資家がリスクを避けるために、安全な円を買うからです。しかし、リセッションの原因やその後の対応によっては、円の価値が下がる(ドル高になる)こともあります。

次はアメリカ利下げ、日本利上げというパターンでの動きです。

アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げたときの為替レートの動き

アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げたとき、ドルと円の値段(為替レート)がどう動くかは、いろいろな要因によって変わります。ここでは、過去の例をいくつか紹介します。できる限り簡単な文面で解説していきます。

1. 1995年7月

背景: アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げました。

結果: ドルの価値が上がり(ドル高)、円の価値が下がりました(円安)。ドル円の値段は17円71銭も変わりました。この時は、ドルに関する国際的な取り決めが影響したと言われています。

2. 1998年9月

背景: 再びアメリカが金利を下げ、日本が金利を上げました。

結果: 今度は逆に、ドルの価値が下がり(ドル安)、円の価値が上がりました(円高)。ドル円の値段は16円24銭も下がりました。この円高は、ロシアで起きた通貨危機による不安から、投資家がリスクを避けようとしたためです。

3. 2001年1月

背景: アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げました。

結果: ドルの価値が上がり、円の価値が下がりました。ドル円の値段は10円76銭上がりました。この時は、日本銀行が行った量的緩和(お金をたくさん市場に出す政策)が影響しました。

4. 2007年9月

背景: アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げました。

結果: ドルの価値が下がり、円の価値が上がりました。ドル円の値段は12円66銭下がりました。この時は、アメリカで起きたサブプライムローン問題(住宅ローンの返済ができなくなる人が増えた問題)が影響しました。

5. 2019年7月

背景: アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げました。

結果: ドルの価値が少しだけ上がり、円の価値が少し下がりました。ドル円の値段は1円06銭しか変わりませんでした。この時は、アメリカと中国の貿易問題が市場に不安を与えていました。

まとめ

このように、アメリカが金利を下げて日本が金利を上げた場合でも、ドルと円の値段は毎回違った動きをします。これは、その時の国際的な状況や市場の反応によるものです。

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