チャイナリスク拡大でアリババの株価価値剥落
ソフトバンクグループ(9984)の株価下落が止まりません。
こちらはソフトバンクグループの日足チャート6ヶ月分です。
半年で3,000円もの大幅下落をしています。
ソフトバンクグループの資産の3割近くを占める中国のアリババの株価下落、DIDIのNY市場からの上場廃止、そして米国のテーパリング後の利上げ観測(現在はテーパリング中。テーパリングの早期終了発言がマイナス要因。なぜなら利上げも早まるからです)
アリババに関しても中国当局が規制を緩める事は考えられず、今後も厳しい状況が続くものと思われます。
1年かけての自社株買い発表も豆鉄砲にしかならず
四半期決算発表後に1年をかけての自社株買いを発表、それを好感して7,000円台まで戻る場面もありましたが、それまででした。豆鉄砲にしかなりませんでしたね。
そもそも自社株買いには複雑なルールが多くあり、成行買いで上値を切り上げさせるような買い方は禁止されていますし、寄り付き前に前日の高値を超えて注文を出すことも出来ません。
そしてなによりも、株価連動型のファイナンスをする際にはその期間中、自社株買いは出来ません。
ソフトバンクグループにはビジョンファンドがあるので、そちらで投資すれば問題ないように思えますが、本体の株価を使った大型ファイナンスが1年間出来ない(しない)という事になるので、それを悪材料と取る機関投資家もいるのかもしれませんね。
妄想は夢の中だけでどうぞ
SBG関連の記事を流し読みしていると、中国当局の締め付けが厳しくなることで、中国企業への直接投資をやめ、多くの中国投資を行っているSBGに投資することで間接的に投資をする企業が増えるのでは?
というような記事を見かけますけど、すごい妄想ですね。どうぞ夢の中だけでって感じです。
発行体格付けが、S&PでBB+ そんな企業に【中国部門】を全て委ねるような会社はありませんよ
そんな事をするくらいなら、中国投資自体を切るというところのほうが多いと思いますよ。
そして企業体に投資する以外にも中国に投資する方法なんていくらでもありますからね。