2020年10月高値から56%もの大暴落
中国の大手IT企業 アリババグループの株価下落が止まりません
NY市場では2020年10月に付けた309.92USDが2021年11月22日には136.62USDとなっており、56%もの大暴落となっています。
日本のソフトバンクグループが大株主で有名なアリババですが、ソフトバンクグループはそれだけ損失を受けているということになりますね。
増収でも叩かれる株価
2022会計年度の売上高が前年度比20-23%増と増益にもかかわらず、上場以来最低の伸び率ということでマーケットで嫌気されている状況です。
中国の状況の悪さもあり、今後も厳しい状況が続くと判断されているようです。
経済マスコミの報道も非常にいい加減なもので、世界最大のオンライン通販祭典「独身の日」での売り上げについても、当初は抜群の売上と報道されていました。
記事を書いた人間の首は飛ばしたほうがいいですよ?
実際は、これまでで最低の伸びだった模様です。
規制当局の独占禁止や安全を理由にした取り締まり強化の影響は大きく、中国国民の消費にも結びついている状況です。
不動産が売れれば家具などはアリババ経由というパターンだったものが、中国恒大問題で不動産売買が冷え込み無くなってしまったのも大きいようですね。
次はデータ税導入の可能性?
データ取引によって得た収益の2~3割をデータの生産者(国民)に還元すべきというとんでも税が中国で誕生するかもしれません。データ税が導入されたらそれこそ、アリババやテンセントといった中国を代表するIT企業は終わります。
大株主ソフトバンクグループへの影響
大株主ソフトバンクグループへの影響 ですが、軽微なものではないですね。さすがに。
現在のソフトバンクグループのアリババグループへの依存度は28%です。
これまでと比べて半減したといっても28%はとてつもなく大きいですし、28%も依存している財産の将来が真っ暗闇というのは非常に恐ろしいことですね。
そして台湾と中国の間で有事が発生した場合、即アウトになる可能性も0ではないというのが怖いところですね。